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青山動物病院 病気予防「フィラリア予防薬」

青山動物病院 病気予防「フィラリア予防薬」

フィラリア症は毎月一回の投薬でしっかり予防できる病気です。
フィラリア症(感染・寄生)になると寿命が確実に短くなります。

フィラリア症は蚊が媒介する伝染性の寄生虫疾患です。適切な予防を行わなければ、屋外で生活している犬は3年でほぼ100%感染してしまうといわれています。犬が蚊に刺された際に、フィラリアの感染子虫が吸血と同時に体内(皮膚の下)に入り込むと、およそ半年で徐々に移動しながら成熟します。そして最終的寄生場所である心臓の肺動脈(心臓から肺へ行く所)に寄生します。
フィラリア症に感染した犬の体内では、無数のミクロフィラリア(子虫)が生まれ、血液中にいるミクロフィラリアを吸血した蚊が他の犬を吸血することで感染を媒介します(感染の拡大)。

最近はフィラリア症の予防薬が普及しているため、感染率は低くなりました。
しかし一度感染すると完治が難しい病気なので、全ての犬が毎年感染の有無を検査し、予防を行う必要があります。

青山動物病院 病気予防「フィラリアの予防時期」

静岡県の当院の周辺地域では5月1日から12月1日の予防薬の投与で大丈夫です。
4月に蚊がいて心配される方もいらっしゃいますが次のような理由で大丈夫です。

  1. ある一定に気温の条件がそろわないと蚊の体内のフィラリアの子虫に感染力はありません。その気温のデーターからこの地域は5月末から出大丈夫です。
  2. 予防薬は皮膚の下などを移動しているフィラリアの子虫を殺すお薬なので感染が起こる気温の時期と予防薬の投与時期がずれます。

より理解するために各製薬会社のホームページをご覧ください。

予防シーズン初め(投薬前)には血液検査を行い、フィラリア症に感染していないかどうかの確認が必要になります。

青山動物病院 病気予防「フィラリアの予防薬の種類(タイプ)」

【形・投与法】
錠剤タイプ、チュアブル(おやつ)タイプ、滴下型タイプ
【薬の効能】
  1. フィラリア症予防のみ
  2. フィラリア症予防+消化管内寄生虫予防
  3. フィラリア症予防+ノミ駆除+ノミ寄生予防+ミミヒゼンダニ駆除
  4. フィラリア症予防+ノミ駆除+ノミ寄生予防

以上のような種類があります。
それぞれ長所があるので各ワンちゃんに合った予防を選んでください。もちろん説明をし、より良い方法をご一緒に決めさせていただきます。